2022年08月19日

教える仕事が増えて。何を伝えたいか

こんにちは


6月に大学での非常勤講師の仕事が週2日入り、
もともとのアルバイト(週3)は、曜日を変更して継続していたため
なんと!久々の平日週5勤務の日々を過ごしておりました。


久々の週5て…何をのんきな…と思われるかもしれませんが
土曜は講座の予定が入る事が多く
日々の家事もそんなに要領よくは出来ないので
色々とキャパオーバー寸前でした…が、それも落ち着きつつあります。


こんなに忙しくなりながら
それでも「教える」仕事が増えるのは有難いなぁ…と思います。


「教える」仕事がなぜ自分にとって大切なのか…
それは、3Dモデリングや3Dプリンター、それを用いた「造形」が、自分にとって心底楽しくて
自分を幸せにしてくれたからなんだなぁ…としみじみ思います。


「どのキャラクターを作ろうかな」
「そのキャラクター作るなら、こういうポージングじゃない?」
「サイズは1/7が良いかな」
「パーツ分けはどうしよう」
「複製はどうする?シリコンで型取る?それとも3Dプリンターで個数分出す?」
「服の部分は布で手芸したい」
「塗装は筆か、エアブラシか」
「もしかして、自分で3Dプリンター買った方が便利?」
「この塗料ほしいなー」
「なんでフィギュア倒れるの?透明なやつで後ろから支えるのイヤ!」
「説明書、この書き方で伝わるのかな」


こういう、造形の最初から最後までを
あれこれ考える時間は、楽しくて、自分をイキイキさせてくれる気がします。


私はたまたまフィギュアを作っているけど、
この技術を使って作れるものは、フィギュアだけではないし、
プロダクト系、ちょっとした便利器具、
「こんなのも作れるんじゃないの?」
「自分はこういうモノを作りたい」「この商品、ここがこうだともっと良くなるのに…」
というものを、受講した人が各々取り組んでくれたら、
講師冥利につきます。


日常生活、
なかなか、「自由に」何かを表現できる機会ってないじゃないですか。
仕事でも、たとえば「何か作る」系の職種に就職したとしても
営業、企画、マーケティング、制作(その中でも、原型制作係、複製係、塗装係)
分業、分業、分業。。
「主体性」や「結果」を求めるとは言っても、「その範囲内での」限定的なものだったりする。

私は色んな仕事をしてきたけれど
「その範囲内での」主体性、結果を求められることに、
そもそも集団内で前提とされている目標や価値観を共有することに、
社会に出たての頃は、なかなか馴染めずにいました。

お金を稼いでいくためには、
ある程度割り切って「分業」に徹しないといけないけれど
それだけだと、満たされない。

自分で自由に決められる事が
日常生活にたくさんあった方が、頭も使うしイキイキと過ごせる気がします。

造形は自由だし、一人から始められる。
それにやればやるほど上手になる。

何かを作れる自分になっていく過程は、楽しいもの。

限定的な仕事に従事して
たくさん稼げてたくさん買える人間になることよりも、
私は、自分の手で生み出せること、できることを増やしたい。

そういう価値観の方が、楽しいんじゃないのかなぁ?というのが
伝わったらいいなぁ、と思います。

20代からも投資をしろ、という昨今の風潮が
なんとも受け入れがたく、抗いたく
モヤモヤするので、ブログに書いてみました。
年取って、体動かなくなって、次の世代を応援する投資ならともかく
体動くうちは、自分が出来る事、伝えられる事を増やしていくのが楽しいんじゃないのかな…?
造形でなくても、野菜つくるでも、料理でも、語学でも…。


posted by ひふみ at 02:07| Comment(0) | 日記